暖房費の節約

暖房費節約

 冬にはやっぱり寒いです。温暖化が進んでいるというのは、ときに別の世界の出来事に思えます。ここ数年の原油高騰から、暖房費が恐ろしく上昇しています。
 今年の、我が家の1月灯油代は約3万円。「いつまで、暖房をつけないいられるか?」ラジオのリスナーは、「まだストーブを炊いていない」と投稿合戦をしています。こちらも、いつもより暖房費節約を意識して生活しなければなりません。
 暖房器具には、ファンヒーターやエアコン、石油ストーブといった部屋全体を温めるもの。ハロゲンヒーターや電気ストーブなど、輻射熱で体を直接暖めるもの。それに、ホットカーペットのように直接肌に接触させて暖めるものや、こたつや床暖房のように足元だけを温めるものがあります。それぞれの機器の特性を考えて上手に使うことで、暖房費がずいぶん変わってくると思います。
 広いリビングに一人でいる時に、部屋全体をしっかり暖めるのは暖房代の無駄です。一人でじっとしている日には、こたつで十分です。ファンヒーターを使用しなくても体だけは暖かいですから。石油やガスのファンヒーター、エアコンなどは部屋全体を暖める用途で使用しますが、これが暖房の主力になります。我が家では、家族が集中して集まる場所にぱっと使用しています。ハロゲンヒーターや電気ストーブなどは、部屋の空気全体を暖めるというより、体を直接暖める暖房器具なので、足元だけ、など局所的な暖房器具としても適しています。朝起きて着替えるまでの何分間のためにファンヒーターを使用するのはもったいないので、このときに電気ストーブで済ませるというのも節約の一つではないでしょうか。また、冬に多く登場するのが鍋物。これも、暖房費節約に貢献しています。テーブルの上にガスコンロがのり、温かい鍋を食べる。体の中から温まりますね。台所には石油ストーブが置いてあるのですが、冬の暖房費節約にこれも大活躍です。おでんを温めて、暖を取る。1台で2つの仕事をしてくれます。灯油代が上がったとはいえ、石油ストーブだけは手放せません。また暖房費節約で最近また重宝しているのが「湯たんぽ」です。ストーブにかけておいたお湯を湯たんぽに入れ、布団の中に潜らせる。500円くらいからあるみたいで、ぜひ試してみられたらいいと思います。
 用途に合わせて、暖房器具の使い方を工夫してみましょう。寒さ対策に効果的なのは、暖房の温度を低く設定すること。それには、寒いと思ったら服を1枚多く着る。なによりも、暖房節約につながります。




灯油節約

 我が家は灯油ボイラーを使用しています。北海道に住んでいるので、暖房がなければ凍死してしまいます。お風呂も、台所も、集中湯沸しで、一年中灯油を使用します。
 灯油は、定期的にローリーで配達してもらってますが、この冬は1,850円/18Lでした。以前は、18Lで750円〜850円でだったので、その頃に比べると倍以上。1月の請求は、なんと28,500円でした。かかる費用は、灯油だけではありません。電気代も、冬になると10,000円を余裕で超えます。とにかく、今年はびっくりするほど光熱費がかかるので、これではまずいと真剣に節約を考えました。
 現在、我が家では灯油を使用する器具として、灯油ボイラ、石油ストーブ、ファンヒーターがあります。灯油代を節約するための工夫を、いくつかしてみました。灯油ボイラー節約は、入浴時の浴槽にためるお湯を7分目くらいに抑えて、湯船に浸かったときにあふれないようにしています。「半身浴」にもつながるので、一石2鳥でしょう。食器を洗う時や洗面・歯磨き時などは、温水の出しっぱなしに注意する。また温度が低い方が灯油消費量が少ないので、洗い物などに使用するときは、「すこし温かいくらい」で我慢しています。
 簡単で効果があったのは、灯油ボイラの設定温度は、高くしないこと。通常は、38℃で設定しておき、お風呂にお湯をいれるときだけ、55℃まで温度を上げます。「お湯を使わないときは電源を切るのがいい」といいますが、我が家では反対派です。お湯は頻繁に使うものなので、ボイラーを起動してからお湯がでるまでの待機時間の燃料の方が無駄に思えるのです。
 石油ストーブやファンヒーターを使用するときの工夫は、厚手のカーテンや断熱戸の利用をするといいです。冬になるとカーテンとサッシの間に断熱シートを置く家もあります。これでずいぶん部屋のぬくもりが違うようです。幸い、我が家はパネルヒーターでの集中暖房です。ちょうど窓の外気を妨げる位置にヒーターがあるので、薄いカーテンでも外気はシャットアウトできています。ファンヒーターの温度をあまり高温にしなくてすみます。カーペットの下に、断熱シートを敷くのもいい方法です。夏の場合は、外の熱さをさえぎってくれます。断熱シートを上手に使用することでは暖房のみならず、冷房費の節約にもなります。扇風機を使用するのはどうでしょうか。冬でもお勧めです。暖かい空気は上にあがりますから、室内の空気を扇風機によって循環させれば、効率よく部屋全体が暖かくなります。
 最後になりますが、やっぱり一番の節約は厚着をすることです。足元と首の部分をあたためることでずいぶん寒さがちがいます。お風呂上りに靴下をはいたり、首を冷やさないように首にタオルをまいておく。これだけでも十分温かいです。